京都金属工芸協同組合

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金工の歩み

金工の歩みインデックス 古代 中世から近代 現代


現代

銅鐸は、祭祀器としてはじめて日本で作られた金工品です。議論は有りますが、音を出す祭器として用いられたと推測されます。はじめて金属音を聞いた古代人の感動は、大変なものだったでしょう。他に銅鏡、銅矛、など青銅器は古代人を魅了してきました。素材のもつ美しさはもちろん、その特権性や経済性にて、金属に対する特殊な想いがあったことでしょう。
対して現代社会は、金属無しでは考えられぬほど生活に入り込んでいます。建築、交通、生活用具、調理器具、工作機械など数え切れません。日常生活を支えている金属加工技術は、伝統的な手工業法に科学の発展が伴って出来たものです。これらの科学的工業的加工技術なしでは現代生活が成り立ちません。
京都の金工は明治期にその転換期を向かえ、工業的製造と、手工業的な製造、美術・芸術活動、それらを組みあわせた工芸、またクラフトデザインの路線へと分かれていきました。遷都、廃刀、生活様式の欧米化、金属文化の大衆化などが主な理由として挙げられます。現在の京都の金工界では、それらの区別をとくに設けていませんが、いまなお手業(てわざ)が数多く息づいています。
現代
現代


1400年前より続く「伊勢神宮」の式年遷宮においては、建築に関わる金具類の製作に京都の技術者は欠かせない存在です。遷宮とは40年に1度、そっくりそのまま新築することで建築技術の伝承を目的としています。すでに次回の遷宮に向けて、技術者達は材料などの手配に追われています。
前述の日本金工史を見れば解るように、桃山期から江戸後期にかけて日本人独特の価値観、美意識が形成されました。製品の持つ有用度や財産価値、美しさだけではなく、それだけ手間暇をかけてつくられたか、技巧に優れているかという独自の視点に立った価値をも求められてきました。ほかには「侘び」や「寂び」といった金属独特の経年変化による古美にも、日本独自の美的評価があったようです。そのせいで、世界的な金工品にたいする価値観と日本の技術者がもつ価値観との間にずれが生じているのが現状です。このことは、京都金工の今後の方向性にも影響を与えるかもしれません。
 
京都市立美術館門扉
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京都国立博物館
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