京都金属工芸協同組合

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五金の話

金・銀・銅・錫・鉄 「五金」を中心に

金箔を見ればわかるように、大変粘りがありもっとも延ばしやすい素材です。1グラムの金を延べて3000mの糸にすることも可能です。大変重く、水の20倍の重さ(比重)があります。
イオン化傾向がもっとも小さくほとんど化合物を作らないので、まったく錆びません。
熱の伝導率は銀の70%ほど。銀と銅とには合金になりやすい性質をもっています。
熱を加えてもほとんど酸化しないので扱いやすく、古代より美術工芸品によく用いられていました。希少なので、富と権力の象徴として扱われてきました。よく「金箔が体に良い」といわれますが、金そのものは不活性で全く薬効はありません。


金に次いで延ばし易い素材です。1グラムの銀を延べて1500mまで延ばすことが出来ます。これも腐食に大変強い金属です。空気中では酸化しにくい素材ですが、硫化ガスの多い大気中(温泉地、幹線道路沿いなど)では化合物(変色皮膜など)を作ることがあります。
金の半分の重さで、熱の伝導率は全金属中もっとも高い素材です。
金同様、非常に歴史の古い素材で、5000年前より装飾品、食器に用いられてきました。
これも貴金属で特権階級の持つものとされていました。金よりも高価な時代もあったようです。
ヒ素毒にふれると瞬時に黒変する性質から、大名のお毒見役の箸に銀が用いられていました。また、銀の持つ強い殺菌力から、傷の消毒にも使われています。


人類の歴史上もっとも古い金属です。人がはじめて手にした金属が銅とも言えます。銀に次いで3番目に延性に富みます。
安定し腐食に強い金属なので、古墳から鉄器に比べ銅器が見つかりやすいはそのためです。銅の歴史は古く、7000年前のエジプト文明期には銅製品が作られていたようです。柔らかいので硬度を増すために、青銅(錫合金)、真鍮(亜鉛合金)として用いることも多い。
銅が錆びると青い「緑青(ろくしょう)」を生じてきます。
この緑青は古くから有毒だと信じられてきました。実際、古い辞典を見てみると「毒」「人体に有害」と書かれているものがあります。
現在では無毒性は証明されていますが、過去に緑青が毒物とされてきたのは、日本の銅製品に猛毒のヒ素が混入していたから、銅板の接合に有毒な鉛が多量に使われていたからだと言われています。
実験では、人間が毎日2グラムを食べ続ける相当分の緑青を動物に与えても、生体機能、成長にも全く問題ありません。緑青は水に溶けず、万一人体に入っても身体内には取り込めません。もちろん、過度の摂取によって影響は出ますが、緑青の毒性はアスピリンと同程度とされています。緑青が毒というのは単なる迷信だといえます。


錫(すず)
銀に比べると青みがかった銀色で、大変柔らかく弱い金属です。
無毒で耐蝕性があり、主に食器に用いられてきました。銅との合金「青銅」としても古代より利用されています。
錫の板を曲げると、結晶が変形し「しゃりしゃり」音が鳴ることから、錫のことをシャリとも呼び、その音のことを「すず鳴り」と言っています。錫単体では柔らかすぎて扱いにくいので、合金にしたり、鉄板に付けてブリキにしたりもします。


金属の中でも、アルミに次いで埋蔵量が多い素材です。地球上だけでなく、宇宙にも大量にあるといわれています。比較的柔らかく活性が強い金属で、地球上ではほとんど単体では存在しません。
言い換えれば非常に錆びやすい素材であるといえます。そのために他の元素と混ぜて鋼(はがね)などにして使うことが多い。また、その錆をうまく利用したのが「ステンレス」。クロムやニッケルとの合金で、表面に薄い参加皮膜が生成しそれ以上の錆を進行させません。
歴史的には、約6000年ほど前のエジプト文明での利用が判っています。武器や農機具、調理器具に多く用いられました。


水銀(すいぎん)
工芸素材としては直接的に用いることはありません。が、金工の発展に水銀は大きく寄与してきました。金属鉱石より素材を抽出、精製、分離するのに用います。他、メッキを施すのにも、この水銀を用いました(アマルガム法)。
アマルガムとは、水銀と他の金属との合金の一種で、他の金属が溶け込むとペースト状になることを言います。金属作品面にアマルガムを塗布後、過熱して水銀だけを蒸発させると、溶け込んだ他の金属が肌に残り、しっかりと密着・結合します。東大寺の大仏にもこの金アマルガムめっきが施されています。
水銀は、辰砂という鉱石(砂)から採れます。辰砂は別名「朱、(もしくは丹)」として、大変希少な素材として丁重に扱われました。高貴な色の一つの朱は、もともと金属を支配する特権階級の象徴でもありました。
「辰」=「朱」=「丹」で、全国各地にある「丹生」は、「金属を支配するための水銀産地」を意味し、権力者から保護されてきた歴史があります。水銀産地を護るための「丹生(にう、にぶ)」神社も全国各地に多数存在します。


その他金属工芸にてよく用いられる合金
金合金/「赤金」「青金」「烏銅(しゃくどう、赤銅ともいう)」「紫金」など
銀合金/「朧銀(ろうぎん、四分一ともいう)」など
銅合金/「青銅」「白銅」「佐波理(さはり、砂張ともいう)」「煮黒味銅」「黄銅」など
錫合金/「ピューター」など


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