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布目象嵌

金属素地に色彩溢れる多種多様の金属を嵌め込む「象嵌」。その中でも、鉄地の表面に多方向から細い切れ目を入れ、その出来た谷部に金銀等を打ち込む象嵌技法を特に「布目象嵌」といいます。この京都において、繁栄を見せました。

国内に現存する、最古の象嵌(ぞうがん)製品は、石上神宮神宝「七支刀」。全長75cm、表裏に文字を金を用いて象嵌。日本書紀「神功(じんぐう)皇后が百済から献上された」とある「七枝刀(ななつさやのたち)」にあたるそうです。

京象嵌、いわゆる布目象嵌技法の歴史は、鉄砲伝来に始まります。ポルトガル人によって持ち込まれた、鉄砲に施された装飾起源説が有力です。すぐにその鉄砲へ施された「鉄地への金銀装飾技術」は流行、武器・武具へ広く応用されました。布目象嵌は、武家社会と密接した金工技法といえます。布目象嵌にとっての転機は、明治9年の「廃刀令」。廃刀令が出るとその武器・武具への需要が全くなくなってしまいました。

生き残りを掛けた職人たちは政府の指導のもと、新たに美術装飾品や装飾小物を手掛け、それがジャポニズムに沸く外国人に高く評価されました。パリ万博を機に、ヨーロッパを主に広く輸出されたそうです。
布目象嵌
布目象嵌


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