京都金属工芸協同組合

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用の美

銀の器のお手入れ
銀の器は、よく「色が変わりやすいから」と日本では敬遠されがちですが、普段からよくご使用いただいていますと悪い色はほとんどつきません。使いこむことが一番のお手入れになります。ただ何ヶ月も使わずに放置してしまった場合など、黒ずんだ皮膜ができる時が有ります。
市販の貴金属磨きや白い練り歯磨きなどを柔らかい布につけて磨くと、元どおりの光沢が蘇ってきます。それを避けるために、長期間使わずにおくときには、銀器をよく乾かした後ビニール袋に入れて空気と触れないようにすることが必要です。
着色(黒いぶし色、赤紫色など)が施されていた場合は、空拭きだけで十分です。 着色されている部分は、研磨剤で磨きますと表面処理を剥がしてしまう恐れがありますので注意して下さい。 銀いぶしは、時間経過によって出来た美しい「寂び」を人工的につけているものです。
  銀の器のお手入れ


青銅器のお手入れ
金属工芸品の花器、香炉、置物や、在家用仏具(三具足など)そのほとんどが青銅製品で、漆、薬品などを用いて着色してあります。それらの表面処理を剥がさぬように軽く空拭きをして下さい。湿気を防ぎ、風通しのよいところで保管して下さい。水気や湿気などがついたまま放置しますと、緑青(ろくしょう:アオサビ)の出る恐れがあります。また屋外彫刻のように、雨にさらされ緑青がつくことを当初から想定している物もあります。   青銅器のお手入れ


銅製、黄銅製のやかんや急須など 生活用品
銅製品、真鍮製品も他と同様に、よく使いこむことが大切です。急須の類は、使いこむと内側に茶渋が付着してまいります、茶渋にはタンニンなどの金属表面を保護する
大切な役割を果たしますので、茶渋をこすり落とさないようにして下さい。また、やかんは空焚きを絶対にしないように十分ご注意下さい。


錫製品のお手入れ
錫は、腐食しにくい性質が有ります。良い錫の器の色は、使い込み、自然なやわらかな風合いをした酸化皮膜が適度に付いた状態です。あまり擦りすぎず、よく手になじませてください。飲食器の場合、ご使用後は水、ぬるま湯、洗剤などを用いてあらったあと、よく乾かして下さい。ガラス器や陶磁器と同様の扱いで構いません。タオル、綿布などの柔らかい布でときどき軽く空拭きしますと、いつまでも良い状態が保てます。融点がひくい(摂氏234度)ため直接火にかけないで下さい。冷凍庫に保管することは避けてください。固いもの(金タワシなど)で擦らないで下さい。


錆(サビ)について
学校の鉄棒を見ると、よく使っているところは光り使っていないところは黒くなり、雨の次の日などは朱色をしているところが有ります。この黒い部分は黒錆(Fe3O4)、朱色の部分を赤錆(Fe203)といいます。どちらも錆と名前がついているが別のもの。黒錆(Fe3O4)は酸化皮膜であり、安定していて、かたく、よく密着しているので鉄表面の保護になっています。赤錆(Fe203)は、鉄の酸化物、鉄の酸化化合物で鉄の内部に進み、腐食を促進し、鉄本体をボロボロにしてしまいます。ステンレスやアルミはさびない金属として一般的に認知されているが、実は表面に酸化皮膜(鉄で言う黒錆)がごく薄く付いていて、表面変化が起こりにくいために、さびないと思われています。屋外彫刻や銅屋根にあるような銅の青さびは緑青(ろくしょう)といい、日本人が古来より愛でてきた色の一つ。数千年の眠りから掘り出された古代青銅器が緑青にまみれていたことから、緑青の色あいを青銅色ともいいます。   錆(サビ)について


寂(サビ)について
一般的には「侘び(わび)寂び(さび)」という言葉で耳にすることが多い寂(サビ)。 近年、生活文化の欧米化によって価値観が変化し「寂びる」「錆びる」ことは良くないこと、というモノの見方が増えてきたことは確かです。しかし元来、日本固有の文化では「自然と共にある」ということから寂びることが美しいと考えてきました。
銀製品が変色した状態を出すイブシや、銅製品が時代とともに寂びた青銅色など人工的に錆をつけたものも多数製作されています。
金属に限らず、モノは生活の中で自然と風化・酸化し、手垢もつく、そして そのモノの「良さ」がさらに引き立ってきます。 これはもちろん、製作している技術者が当初から計算してのこと。「寂」を恐れないで、目いっぱい使い込んでください。お使いの金属工芸品の値打ちもさらに増すことでしょう!


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